名古屋大学附属図書館と宇宙地球環境研究所は、現在、融合研究戦略課題「デジタルデータを活用した文理融合研究の可能性検討」を実施しています。その課題の一環として、学術分野のメタデータと機関リポジトリメタデータの変換について議論やツール開発を行っているところですが、この度、その研究成果が以下のように出版されました。
筆頭著者は、2023年まで宇宙地球環境研究所に在籍され、2023年から名古屋市立大学に異動された能勢正仁先生です。
研究データをより見つけやすくするためのメタデータ変換と学術機関リポジトリへの登録:太陽地球系物理学分野における実践
能勢正仁, 新堀淳樹, 三好由純, 堀 智昭, 大平 司, 岡本麻衣子, 直江千寿子, 我喜屋 累, 田中幸恵, 相良毅, 青木学聡, 松原茂樹, 高橋一郎, 林 秀和, 山田一成, 南山泰之,田中良昌, 阿部修司, 上野 悟, 今城 峻, 齊藤泰雄, 芦北卓也, 堀 優子, 清水敏之, 岡村奈々子, 平野かおる
情報の科学と技術, 74(11), 487-493 (2024)
抄録
「超高層大気長期変動の全球地上ネットワーク観測・研究(IUGONET)」プロジェクトでは、太陽地球系物理学における地上観測データのメタデータデータベースを構築している。このメタデータデータベースを、幅広い研究コミュニティや一般市民が利用できるように、メタデータスキーマの変換を行い、学術機関リポジトリに登録した。その結果、データベース間の定期的なハーベストにより、学術機関リポジトリデータベース(IRDB)、データカタログ横断検索システム、Google Dataset Searchなどにも登録され、研究データの可視性や到達可能性が大きく高まることとなった。また、政策決定機関からの研究メタデータ整備要求に対して、効果的なメタデータマネジメントを実施できた。
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