研究成果

研究会・ワークショップの開催

産官学連携プロジェクト

  • 宇宙活動における課題探索と技術開発:共同研究先 富士通株式会社​​​​​​
    • 近年、太陽風の影響や宇宙環境を事前に予測して、地上や地球圏で対策を立てる取り組みは気象予測になぞらえ宇宙天気予報と呼ばれています。人類の活動圏が宇宙に広がる近未来を見据え、ISEE が持つ太陽フレアや黒点などの太陽表面現象や太陽風および放射線に関する予測モデル、衛星や地上で観測したデータベースと名古屋大学情報基盤センターが 2020 年に導入した富士通製スーパーコンピュータ「不老」、富士通の大規模シミュレーションやチューニング技術、データ解析技術を活用し、月面での太陽高エネルギー粒子変動予測に、Fujitsu Kozuchiに搭載された説明可能なAI「Wide LearningTM」を適用した研究など、宇宙天気予報シミュレーションにおける予測モデルの高度化や、シミュレーションの高速化に取り組んでいます。また、宇宙天気予報を将来的に活用できる人材の育成や宇宙天気予報士の制度化に向けた初期検討を共同で行うことで、地球圏や月、火星、惑星間空間での人類活動の安全確保に向けた課題解決に取り組みます。
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  • CO2を原料に物質生産できる微生物等による生産システムの開発および最適化:共同研究先 ちとせ研究所

    • ちとせグループの中核法人である株式会社ちとせ研究所は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が公募する「グリーンイノベーション基金事業/バイオものづくり技術によるCO₂を直接原料としたカーボンリサイクルの推進」に「光合成によるCO₂直接利用を基盤とした日本発グローバル産業構築」のテーマを提案し、採択されました。本事業の中の、CO2を原料に物質生産できる微生物等による生産システムの開発および最適化の課題について、国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学と共同で実施します。

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  • 月面利用の拡大に向けた宇宙放射線計測技術の研究開発:共同研究先 JAXAなど

    • 名古屋大学宇宙地球環境研究所、東京大学、京都大学、神戸大学、 高エネルギー加速器研究機構、総合研究大学院大学、理化学研究所、 東京理科大学などで構成する研究グループが、将来の月面上・月軌道での 搭載機器開発促進させるための先行的な技術の研究開発を行っています。今後の人類の月・火星への探査において、月周回・月面の宇宙放射線環境計測は、被ばくや放射線影響の低減、放射線防護技術・遮蔽設計に直結する、極めて重要なキー技術です。これらの点をふまえて、本研究グループでは、省電力・小型という特徴を有した月放射線計測装置として、3機器LEON, PS-TEPC, Lunar-RICheSの装置開発に取り組みます。

    • 詳細はこちら(ISEEサイト)・こちら(名古屋大学研究成果発信サイト)