2025.02.17


名古屋大学附属図書館との融合研究戦略課題の活動事例が公開されました
  

 名古屋大学附属図書館と宇宙地球環境研究所は、現在、融合研究戦略課題「デジタルデータを活用した文理融合研究の可能性検討」を実施しています。
 このたび、この課題に関連した活動のひとつとして、以下のような事例が公開されました。


 太陽地球物理学分野のメタデータスキーマ(SPASE)をJPCOARスキーマへマッピングした事例
 

  太陽地球系物理学においては、メタデータのデータベースの構築やそれを検索することで、研究データの情報を簡単に得られるような研究基盤が整えられてきてます。しかしながら、このような研究データは、専門性の高い研究者からのみ利用可能な状況であり、専門外のより広い研究コミュニティや一般市民からの検索および利用がまだ進んでいません。このため、研究境界領域における融合研究や市民科学を促進するためには、データベースの被検索性を向上させる必要があると言えます。

 そこで本事例では、太陽地球系物理学分野の研究データに用いられるSPASEメタデータスキーマを、一般的なJPCOARメタデータスキーマに変換し、それを機関リポジトリに登録する取り組みが進められました。これにより、メタデータデータベースの被検索性が向上し、かつ、研究データマネジメントの一元化が実現できました。
 

 関連資料はこちらから閲覧できます。

Nosé, M., A. Shinbori, Y. Miyoshi, T. Hori, T. Ohira, J. Hashiba, C. Naoe, R. Gakiya, M. Okamoto, T. Sagara, T. Aoki, S. Matsubara, I. Takahashi, H. Hayashi, K. Yamada, Y. Minamiyama, Y. Tanaka, S. Abe, S. UeNo, S. Imajo, Y. Saito, T. Ashikita, Y. Hori, T. Shimizu, N. Okamura, K. Hirano, and L. Bargatze, Enhancing findability and searchability of research data: Metadata conversion and registration in institutional repositories, Data Science Journal, 23, 2024. https://doi.org/10.5334/dsj-2024-040