太陽フレア・宇宙天気による測位への影響にいかに対応するか?
今日では、自動車だけでなく農機、建機、ロボット、ドローンなど、幅広いモビリティで自動運転システムの開発が進んでいます。さらに、その制御の根幹は衛星測位システム(いわゆるGPS)が活用されているケースが少なくありません。
この衛星測位システムは、太陽フレアとそれに伴う宇宙天気現象の影響により測位誤差の増大や不具合を起こすことが知られています。今後、自動運転社会の実現に向けて、このリスクは避けて通れないものとなり、システム化やオペレーションへの組み込み等による対応・解決が必要になってきます。
本セミナーでは、太陽フレアの影響を含めた「宇宙天気現象と衛星測位への影響」という分野に焦点を当て、最新の科学的取り組み、ビジネス事例などを共有するとともに、オープンイノベーションによる解決の仕組みについてグループに分かれた議論(アトリエ)を行いました。

開催日時:2025年10月14日(火)14:30~18:00(MAX19:30ネットワーキング含)
開催場所:キムチドリアンカルダモンK,D,C,,,
東京都新宿区百人町1丁目10-15 JR新大久保駅ビル4F
主催:株式会社Tokai Innovation Institute
協力:名古屋大学未来社会創造機構オープンイノベーション推進室 Tokai Open Innovation Salon (TOIS)
プログラム
御挨拶 名古屋大学オープンイノベーション(OI)推進室 寺野真明 氏
第一部 講演
(基調講演)宇宙天気と影響測位影響 名古屋大学宇宙地球環境研究所 / 情報通信研究機構(NICT) 石井 守 氏
情報通信研究機構(NICT) 津川卓也 氏
大規模宇宙天気現象による高精度GHSSへの電離圏擾乱への影響 株式会社ジェノバ 藤原 智 氏
準天頂衛星SLASの太陽活動と精度への影響 日本電気株式会社 金田知剛 氏
清水建設が実践する高精度測位 清水建設株式会社 西本将平 氏
第二部 アトリエ1 -理解を深め、現状を理解するワークショップ-
取り組みに向けた視点・論点の紹介 名古屋大学オープンイノベーション推進室 木下祐輔 氏
講演を踏まえた質問・感想と、現状影響などについてのグループでの検討
ファシリテータ 名古屋大学オープンイノベーション推進室 寺野真明 氏 木下祐輔 氏
名古屋大学宇宙地球環境研究所 森 康則 氏
第三部 アトリエ2 -今後の対策を考えるワークショップ-
取り組むべき内容や体制、解決すべき課題についてグループでの意見交換
グループでの意見交換内容の発表
御挨拶 名古屋大学宇宙地球環境研究所 草野完也 氏
本セミナーにおいて共有した知見をもとに、当学の将来的な共同研究や大型プロジェクトへの展開を見据えて、今後も引き続き、積極的な取組を進めていきます。